この記事をご覧になるということは、おそらく社内SEやインフラエンジニアの方ではないかなぁと思ったりしますが、それはさておき今回はユーザープロファイルの再作成についてご紹介します。
同一PC内に作成されたドメインユーザーやローカルユーザーで「特定のユーザーだけとあるアプリが正常に動作しない」とか「IEで特定のサイトが表示されない」といったことが極たまーーーにあります。
この設定を初期化すればなおるんじゃないか?など、いくら試してもダメ。再インストールもダメ。でも他のユーザーでその操作を行うとすんなり動いてくれる。イミフ!もうお手上げ!といった場合、調査するよりも再度ユーザーを作り直した方が早いといったことがあります。というか時間がもったいないのでそうするべきです。
そんなときはPCをリカバリーをする前に、ユーザープロファイルの再作成で復旧するか試してみると良いでしょう!
Windows10でユーザープロファイルを作りなおす場合、以下の手順で実施すればOKです!
下準備
念のためユーザーデータのバックアップを取得しておきましょう。
ユーザーアカウントでPCにログインし、Cドライブ直下にバックアップ用のフォルダを作成してその中に該当ユーザーのデータをバックアップします。
バックアップするデータ
デスクトップ、ドキュメント、ピクチャ、ブラウザのお気に入り、Stickeynote(ふせん)、メールの署名データ、辞書データあたりを任意でバックアップすれば良いでしょう。
もちろん、それ以外でバックアップするデータがあれば回収しておきましょう。
※PCの容量に余裕がない場合、外付HDDやUSBメモリなどに退避させれば良いでしょう。
ユーザープロファイルの再作成手順
!要注意!
以下の操作には、レジストリキーを編集する操作が含まれています。
このため、ある程度Windowsの操作を理解していることを前提で説明を進めます。
手順通りにやれば問題ないはずですが、必ずPCに詳しい人と一緒にやりましょうね。
step
1 管理者権限を持つユーザーでPCにログインする
Administratorといった管理者ユーザーでログインしましょう。
step
2レジストリエディターを起動
デスクトップ左下の虫眼鏡マークやコルタナに[regedit]と入力してEnterでOKです。
もちろん[ファイル名を指定して実行]からでもOK。
step
3以下階層のキーへ移動して再作成するユーザーのキーを探す
[レジストリキーのディレクトリ]
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
ポイント
step
43で特定したレジストリキー削除する。
STEP3で特定したレジストリキー(S-○○○○)を右クリックし削除します。
この操作は絶対に間違えないこと!!!
step
5ユーザーフォルダ名をリネームする
以下のように、ユーザープロファイルの再作成をしたいユーザーのフォルダ名を変更します。
下準備でバックアップしているので不要かもしれませんが、一応念のため。移行作業完了後に消せばOKです。
step
6PC再起動して再作成したいユーザーでサインインする
サインインするとプロファイルが再作成されます。
step
7バックアップデータを新プロファイルに移行するのユーザーフォルダに移動する
下準備でバックアップしたデータ、またはStep5でリネームした過去のユーザーフォルダから、新しく再作成されたユーザーフォルダにデータを復旧させます。
step
8Step5でリネームした古いプロファイルデータは削除する
★これにて作業完了です★
諦めてリカバリーしちゃう人が結構いるのですが、案外プロファイルの再作成だけでどうにかなったりするケースがあります。
必要に応じて試してみて下さいね^^v